畑を耕している

何が育ってくるのかわからない

耕しているときの気持ちが育ってくる

どんな花を咲かせどんな実がなるのか

誰かが美味しいと言ってくれるのを待っている

激しい雨が降るかもしれない

厳しい寒さが待っているかもしれない

だけどみんな必要なものだとわかっている

 

太陽は一部始終を見ている

風が一直線になって空に背伸びをした

空腹を満たす胸いっぱいの情景

現実離れしていたことが形になって現れる

幸せへの旅支度にあなたを見つける

ずっと覚悟してきたんだと気づく

私は畑を耕している、収穫の日汗が光る

無性にさびしくなったときのことが可愛く見える

 

静かな夕暮れに小鳥のさえずりが聞こえる

私は静かに立ってそれを聞いている

あなたに贈る言葉が決まった

 

暦に学ぶ野菜づくりの知恵 畑仕事の十二カ月
単行本 – 2008/12/1
久保田 豊和 (著)
月の満ち欠けとともに耕す。昔の知恵を今にいかす旧暦菜園生活のすすめ。
単行本: 176ページ
出版社: 家の光協会 (2008/12/1)


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