気持ちとは裏腹に君を置き去りにした

ぼくだけ明るい所に飛び出して歩く

君はきっと待ってくれていると

自分勝手な思い込みで戻ってみると

君はたたずみ独り影を落としていた

後悔にさいなまれ許してほしいとは

ぼくのほうからは言えないでいた

いつしか君のやさしい瞳にぼくはいた

 

古風にももう君を離さないこと誓い

仲直りして夜空の星たちもキラキラと

一緒に喜んでいてくれてるようで

愛していると甘いキスをした

恋人だってだまには喧嘩するときも

そのことが原因でないはずなんだ

突然、君がいなくなってわからない

人に話してもわかってもらえない

 

浮気しているんじゃないかという

愛想つかされたんだという

教えたくない長い旅に出たんだろう

悪い夢でも見ているんだろう

長いトンネルにも必ず出口がある

死が二人を分かつまで離れない

君に誓ったことは嘘じゃない

本当に悪い夢を見て目が覚めた

 

ワン・ドリーム ~みんなでひとつの悪い夢~
中井 拓志 (著)
「助けて、『奴等』が来る―!」和歌山県でひそかに開発されていた自衛隊の特殊兵器。それを照射された者は被験体のおぞましい『悪夢』に被曝し、睡眠麻痺に陥るという。だが事故により近隣の町が被曝、町民に感染が広がってしまう。事態の収拾に自衛隊員らは乗り出すが、開発の総責任者・餐場一尉の真意は他にあって…!?

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