君を忘れたいから君に作った歌を歌い
これでおしまいにしようと最後まで歌い
どこかで君が聞いていてくれたらと
何てちぐはぐのぼくのこころは
深く帽子をかぶって逃げ出す君を
追いかけて行ってはつかまえようとする
地下の階段の途中で転びそうになり
腕をつかんだらまた過去を思い出す
サヨナラは1秒より早く嘘になり
ぼくが転んでしまう情けない結末
ぼくは君のヒールの音を覚えていて
君はぼくのギターの音を覚えていた
泣きながら泣きながら倒れこんで
抱きしめて抱きしめて髪をなでた
もう一度やり直せるならここから
今初めて会った時のふりをして
君をはじめるため君はぼくの歌を聴き
ここからはじめましょう最後まで歌う
小林啓子
日本のジョーン・バエズ`と称されたキャンパス・フォーク歌手、小林啓子のアルバム。長谷川きよし、中山千夏、南佳孝、小坂忠、及川恒平、ブレッド&バターらとのコラボレート作品を収録。熟成した歌が楽しめる1枚。
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